「いいんじゃない?」とは何か
「一見すると意味不明なタイトル」の発表会は過去に幾度となく存在した。しかしそれらはよくよく考え、じっくりと見てみると「ああ、なるほど。そういうことなのか」と納得できるものであったはずだ。
ところがどうだろう。今回のGHK11月祭のタイトル「いいんじゃない?〜あぶない大捜査線にほえる純情派西部貴族メン98〜」から皆さんは一体何を想像するだろうか。
おそらく後半部は「刑事物」というコンセプトを指しているのだろうが、ただそれだけであって、「いいんじやない?」という全く意味のないものがそれに輪をかけてタイトルを長ったらしくしているのではないか、というのが皆さんの正直な気持ちであろう。 確かに、皆さんが考えるであろうこと(「いいんじやない?」が全く意味のないものとして存在すること)が分からないわけではない。しかし、そうした予想を裏切るかのように、このタイトルにはすべて意味が存在する。
私事で恐縮だが、正直に申し上げる。GHKが我々に託されてから今に至るまで、GHKは常に「悩んでいる存在」だった(そしてこれからも「悩む存在」となるであろう)。正に1・2年の全体が悩んでいた。悩みの内容は様々なものがあり、ここでご紹介するには紙面が足りないので割愛させて頂くが、とにかく我々はこのGHKを「悩むGHK」として確立させてしまったのだ。
そんなわけでいつも悩んでいるものだから次第にストレスがたまってゆく。しかしそれでは組織は崩壊の一途を辿ってしまう。その時、ある一人の人間がこうつぶやいたのだ。
「いいんじやない?」
このセリフは我々に大きなインパクトを与えた。それと同時に我々はなぜこのセリフにインパクトを与えられたのかを悟った。それは「適度に息抜きをすることによって問題が収束に向かうこともあり得る」というものだ。そして、この「息抜き」は我々にとって絶対に必要なのだということを思い知らされた。この時、我々は九死に一生を得た心地であった。
そのようなセリフを今回、発表会に用いることにより、我々は新たなGHK運営方針を確認すると同時に本日お越し頂いた皆さんに広く知っていただこうとしたのだ。
本日お越し頂いた皆さんにはどうかこの新たなGHKを心に深く刻んだ上でお帰り頂きたい。 そんな気持ちで一杯なのだ。
平成10年11月22日
「いいんじやない?〜あぷない大捜査線にほえる純情派西部貴族メン98〜」
北海学園大学放送研究会 制作部長
佐藤豪
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