プロが使用している機材から比べれば、全然大したことありません。
ですが、限られた予算の中で厳選された機材達を紹介します。
少しでもプロの音質に近づこうと、がんばっている私たちと一緒に働いている機材達を、
見てやってください。また、少しでも、参考になれば幸いです。
MIC
おなじみのスタンダードヴォーカルマイクSHURE SM58です。
やはり、SHUREのパンフレット通り、ガッツと張りのあるヴォーカルがとれます。 今まで使用していた素人用マイクよりは格段に音質が向上しました。
ただし難点は、広域を拾わないせいか女性ヴォーカルにみずみずしさがありません。 できれば女性ヴォーカル用にAKG C3000あたりがほしいところですね。
ちなみに、このSM58は3本あり、TAMAのマイクスタンドに取り付けられています。
DIGITAL MIXING CONSOLE
'96/11/11ついに新規購入しました。YAMAHA ProMix01の登場です!
16ch仕様で、アナログ入力したものをヘッドアンプ通過後すぐにAD変換してしまいます。 内部は全て20bitで処理され、48kHzでサンプリングされたものがデジタルアウトできます。
SPX相当のエフェクターを2基、マルチパッチ型コンプを3基内蔵しています。
これが来た当初は、技術の人みんなで「フェーダー勝手に動くよ! 楽しい!」と言って おもちゃにして遊び、おかげで勝手に使い方を覚えてくれて、私は助かりました。
女の子なんかはこれ見て「えっ、透明人間でもいるの?」と言っていました。
作品制作でエフェクターを使用すると、その音の良さにみんなびっくりしていました。
フェーダーの位置からエフェクトの状態までメモリーできるのでとても便利です。
RECORDING CONSOLE
新機種M1500シリーズの登場によって現在は販売されていないTASCAM M216です。
216という品番からわかるように16chの仕様で、4バスの4chグループアウト、及びステレオアウトです。
ProMix01導入後は、ノイズ対策として本来の3番HOTから2番HOTに改造を施し、 スタジオサブ(調整室)に置かれ、レコーディング用として活躍しています。
エフェクター用の送りにプリ、ポスト各モノラル送り1系統ずつ、返りステレオ2系統ありますが、ノイズが多いため エフェクターをつないでいるわけでなく、トークバックとキュー送りに使用されています。
グループアウト1,2を本線としてDATへ、グループアウト3,4をdbx266へ送り、15,16chから戻してコンプをかけ、 DATはアンプを通して11,12chへ戻り、CUE送りとしてAUXからスタジオへ送られています。
マイクの音をバランスで伝送するとクリアーでヴォーカルもみずみずしく生きてきます。 しかしながら、GAINをあげるとヒスノイズが多く、S/Nが良くないためにマイクプリなどが必要でしょう。
COMPRESSER & TB CUE
上にあるのがTASCAM 466MK2というMTRですが、現在使用してません。
以前はCUE&TALKBACKとして使用してましたが、現在はM-216単体で済ませています。
M-216のPostAUXから送られたCUE&TBは12chマルチを通ってスタジオでFOSTEX HP-5 という分配器に入り、5人までヘッドホンでサブからの指示と声の返しが聞こえます。
MTRの下のツアーケースに納められているのがコンプレッサーdbx266です。
プロ用のdbx160に似た音質で、ヴォーカルに張りが出て、聞きやすくなりました。
ミキサーのマイク入力の時点で広域を少しだけブーストするのも聞きやすいコツです。
これらの導入で、レベル調整とスタジオに指示を与えるのがとても楽になりました。
CUE&TBシステムとコンプレッサーはレコーディングにお勧めの逸品です。
MONITOR SPEAKER
こちらもかなり有名ですね。ビックベンことYAMAHA NS10Mスタジオ仕様です。
うちのサークルでは、縦置きは「パンダ」横置きは「シャチ」って呼んでます。
硬めの音ですが、シビアに反応してくれるので、モニターするのにはもってこいです。
これを導入したときは、「うちのスピーカとばくらない?」と、みんないっていました。
世界で認められただけあって、この再現性は他の小型モニターには マネできないのではないでしょうか?
できれば僕も、家で使用するのにNS-10MXが欲しいくらいです。
DIGITAL AUDIO TAPE DECK
先ほど紹介したコンプレッサー下のラックに納められている機材たちです。
(黒くて何だかわかりませんね(^^;)
上のシャンパンゴールドの機材とその下の黒い機材はPanasonic SV−DA10です。 通常は編集用として使われています。何と言ってもシャトルダイアルがついているので ロケートポイントがサーチしやすいので、編集の送り出しにもってこいです。
音はちょっと硬めですね。でも、MASH型のDACは個人的に大好きなので、いい感じで、 モニターっぽくカチッと聞けるところが、プロっぽい味を出しています。
その次においてあるのは、通常編集に使われているCDプレイヤーVictor XL−Z505です。 ロングセラーモデルで定評があるのでご存じの方も多いと思いますが、実用には難ありです。 というのも、頭出しが超遅いんです。SE(効果音)のCDの連続頭出しの時は使えません。
たいていは、これをBGM用に、Panasonic SL-P333をSE用に使用しています。
一番下の機材はプリメインアンプSANSUI α607EXTRAです。 これにNS10Mという組み合わせは本当に硬い音がします。音量を大きくしたら、ちょっと難ありです。 拡張性が高いことと、スペックが民生機の割には結構いいので、使えます。