アトラクション |
部室ではるかが一人悩んでいる。と、そこに弥生と今日子が部長(男)を連れて入ってきた。
はるか 「何で部長まで連れてくるの?」
弥生 「いいじゃない。こういうことはたくさんの人で話し合った方がいいよ。」
今日子 「それに、男の人がいた方が意見を聞けるでしょ。」
しかし、何の相談をしているかは不明である。
場所は変わって、今回の謎解きをするおとぼけコンビ、雄太と沙理奈が廊下で変なやりとりをしている。
雄太 「良いだろこのダンス、イカすだろ!」
しかしどこもイカしてない。しょうがないので部長に見てもらうため、2人は部室へ行く。 しかし部室には誰もいず、ピアノ線のついた服が置かれている。
そして、別の教室でまずはるかが自殺する。 弥吉と今日子から知らせを受けた部長が飛んではいると、死んだはるかを彼氏である和也が揺すっていた。 部長は教室天井を見るとはっとした表情で廊下を飛び出していった。
部室ではピアノ線がついた服で雄太と沙理奈が遊んでいた。そこに部長が入ってくる。
部長 「バカ、早くそれを脱げ!」
沙理奈 「部長。その服何に使うんですか?」
部長 「おまえたちには関係ない。俺は忙しいんだ。」
そう言って出ていった。入れ替わるように弥生が入ってきた。
弥生 「部長は?」
雄太 「今出てったけど。何かあったの?」
弥生 「はるかが、首をつって死んだのよ。」
その日の夕方、ダンス研究部の部員が集まった、しかし部長の姿はない。はるかの自殺の理由を和也が説明していた。
和也 「あいつに子供が出来たって聞いたんだ、おれは、あいつの気持ちも知らずにおろせと言ったんだ。そしたらこんな事に。」
沙理奈 「部長は、はるかの自殺を知っているの?」
弥生 「知っているはず。現場を見てるし。」
今日子 「部長が部室に来たとき何か言っていた?」
沙理奈 「いや、なにも。早く帰ったわ。」
今日子 「部長、気が動転してたのかしら。」
雄太 「そういえば糸のついた怪しい服もってたっすよ。」
その話を聞いて弥生と今日子はドキッとする。
弥生 「そっ、そう言えば何か作ってるって聞いたことあるわ。」
今日子 「まっ、まぁそんなことどうでも良いけど、今日は疲れたので帰るわ。」
二人は部室を出ていった。
雄太 「和也さん、遺書の内容聞かせて頂けますか?」
和也 「あぁ、結婚してくれないなら俺の夢を邪魔したくないので、子供と一緒に死ぬって。 情けないよな、俺の夢なんていつかなうかわからないのによぉ。」
数日後、弥生が首をつって死んだ。 その死体には{うそつきはるか}と貼り紙が残されていた。
翌日、今日子も首をつって死んだ。 その死体にも{うそつきはるか}の文字が残されていた。 沙理奈はこれははるかの名前を借りた殺人ではないかと推測する。
そして二人が部室に行くと、部長がピアノ線が付いた服を持って震えている。
部長 「次は俺が殺される。はるか許してくれ、はるか...。」
雄太 「部長どうしたんっすか?」
部長 「はるかに、はるかに殺される。あいつが、あいつが俺の言うことを聞かなかったから。」
そう言って部長は部室を飛び出していった。二人は推理を整理してみた。 部長が殺されると言っていたということは、弥生と今日子と部長ははるかが殺された理由を知っている。 しかも、はるかの名をかたって何かの復讐を3人に与えるという線が強いと推理する。
沙理奈が部室のゴミ箱がいっぱいになっているのに気付き、ゴミを捨てに行くと、 雄太がゴミ箱の下から紙切れを発見した。それは、はるかの遺書だった。 しかし、はるかの自殺現場にあった遺書とは違っていた。 ゴミ箱を確認すると全部で3通見つかり、弥生、今日子、部長の筆跡のはるかの遺書だとわかった。 二人の推理は、はるかの自殺は計画的で、他の三人はその自殺を知っていたということになるか、 他の3人がはるかを殺したのか、ということになった。
その直後、部長が首をつって死んだ。 その死体にも{うそつきはるか}の貼り紙があった。
雄太と沙理奈は、遺書の内容を見比べた。 すると、はるかの自殺現場にあった遺書は和也を思いやる遺書だったが、 3人が書いたはるかの遺書は和也への当てつけのようであった。 沙理奈 「誰かの自殺が計画的で、その計画違反をした人がいるから他の人も自殺したのかもしれない。」
雄太 「それだ! それだよ!! あとはこのピアノ線の付いた服の用途が解れば、 全て謎は解ける!!!」