なおBlog 　SolarisとGentooと名作家具と…

いままで、入社当時(約8年前)購入のノートPC、CF-A1Rが2004年に液晶が壊れたため、Gentoo Serverとして使ってきた。
このブログのWebサーバーだ。

CF-A1Rのカタログ

しかし、どれだけHDDを交換しても、2.5インチHDDは限界を感じてきたため、自作PCサーバーへ移行することにした。
条件は低消費電力・省スペース・ローコスト。そしてGentooが動くこと。ついでにギガビットイーサだ。

本当はMini-ITXがほしかったが、価格が高いし3.5インチHDDの搭載可能ケースが少ない。

そこで、マザーはこれにした。

MSI K9VGM-V

オンボードNICは100Mbpsなので、PCIeの88E8053を購入。ノースブリッジに直付けできるようPCIex16に取り付ける。(ムダ?)

新たにGentoo kernel 2.6.17-r4をコンパイル。
しかし、IDE(PATA)のDMAが有効にならない。
どうやら、サウスチップのVIA VT8237Aが新しくてアタッチしないらしい。ちなみにVT8237は対応済。
ネットを調べると、次のページにソースを書き換えて対応する方法が書いてある。
http://forums.viaarena.com/messageview.aspx?catid=28&threadid=72836&enterthread=y

具体的には
/usr/src/linux/drivers/ide/pci/via82cxxx.cに
--- ./a/drivers/ide/pci/via82cxxx.c 2006-06-26 14:00:02.000000000 +0200
+++ ./b/drivers/ide/pci/via82cxxx.c 2006-06-26 13:49:00.000000000 +0200
@@ -82,6 +82,7 @@
{ "vt6410", PCI_DEVICE_ID_VIA_6410, 0x00, 0x2f, VIA_UDMA_133 | VIA_BAD_AST },
{ "vt8251", PCI_DEVICE_ID_VIA_8251, 0x00, 0x2f, VIA_UDMA_133 | VIA_BAD_AST },
{ "vt8237", PCI_DEVICE_ID_VIA_8237, 0x00, 0x2f, VIA_UDMA_133 | VIA_BAD_AST },
+ { "vt8237a", PCI_DEVICE_ID_VIA_8237A, 0x00, 0x2f, VIA_UDMA_133 | VIA_BAD_AST },
{ "vt8235", PCI_DEVICE_ID_VIA_8235, 0x00, 0x2f, VIA_UDMA_133 | VIA_BAD_AST },
{ "vt8233a", PCI_DEVICE_ID_VIA_8233A, 0x00, 0x2f, VIA_UDMA_133 | VIA_BAD_AST },
{ "vt8233c", PCI_DEVICE_ID_VIA_8233C_0, 0x00, 0x2f, VIA_UDMA_100 },

/usr/src/linux/include/linux/pci_ids.hに
diff -u -r ./a/include/linux/pci_ids.h ./b/include/linux/pci_ids.h
--- ./a/include/linux/pci_ids.h 2006-06-26 13:57:47.000000000 +0200
+++ ./b/include/linux/pci_ids.h 2006-06-26 13:47:52.000000000 +0200
@@ -1281,6 +1281,7 @@
#define PCI_DEVICE_ID_VIA_8378_0 0x3205
#define PCI_DEVICE_ID_VIA_8783_0 0x3208
#define PCI_DEVICE_ID_VIA_8237 0x3227
+#define PCI_DEVICE_ID_VIA_8237A 0x3337
#define PCI_DEVICE_ID_VIA_8251 0x3287
#define PCI_DEVICE_ID_VIA_3296_0 0x0296
#define PCI_DEVICE_ID_VIA_8231 0x8231

+の行を追加してコンパイルだ!
もちろん、.config (make menuconfig)で、デバイスドライバ-IDE/ATAのvt82xxを有効にしましょう。
幸せになれます。

88E8053はsky2ドライバでOK